学生向け小遣い管理システム構想

今使えるお金を管理する

読了『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』山田真哉2005 - ITで遊ぶ

この本を読んだ時に、ちょっと会計してみようと思った。別に、以下の内容についてのみ述べた本ではないので注意。

管理する必要があることは一つ。「今自由に使えるお金はどれだけか?」、それただ一つだ。あくまで「未来に」使うお金の管理をするのであって、毎日の支出を付けて記録に残そうなんて意図は全くない。今まで何度か小遣い帳を付けてきたが、その点が失敗だったのだと思う。

何を記録するか

「今自由に使えるお金」を知るために、記録することは少ないはず。

  • (A)今もっているお金の総計
  • (B)今後使う予定のお金の総計

単純には「(A)-(B)」をすれば、今使えるお金の総計が計算できるはずだ。

さらに、今どのくらい使っているのかも把握したい。それには二種類有ると思う。

  • 1.避けられない必要経費
  • 2.使わないでおこうと思ったら使わないでおける費用

1.は交際費、毎月1万のガソリン代、自動車保険、国民年金、腹ごしらえ代、などなど、予定された出費であったり、いきなり必要になった出費であったりする。デート代は1.かもしれない。2.は本代、入力機器代、おいしいもの代、などなど。被服費はどっちか迷う。下着等の消耗品は1.で、上着なんかは2.かもしれない。この辺は気まぐれでかまわない。

(B)で考えたとおり、会計において「今後使う予定のお金」を把握するのが大切である。よって、全てのお金の入力には「今」と「予定」の二つで分類する。さらに、「予定」が実際に起こった時「今」に書き換えることも必要になってくる。

だから月初めに以下のような表を作る。

種別 日付 名前 金額
予定定期収入 12 Web開発のバイト代 +50,000
_ 15 塾講師のバイト代 +12,000
_ 15 TA +15,000
予定必要支出 1 国民年金 12,000
_ 9 新歓コンパ 10,000
_ 30 ガソリン代 10,000
_ 30 彼女とのご飯代 10,000
今使えるお金 45,000

そして、何かあるたびに、予定を実際のものに変えていく。

種別 日付 名前 金額
定期収入 12 Web開発のバイト代 +52,300
_ 15 塾講師のバイト代 +12,800
_ 15 TA +12,300
必要支出 1 国民年金 12,000
_ 9 新歓コンパ 12,100
_ 4 ガソリン代 3,221
_ 8 彼女とパスタ 2,300
_ 12 ガソリン代 2,982
予定必要支出 30 ガソリン代(残) 3,797
_ 30 彼女とのご飯代(残) 7,700
自由支出 15 トラックボールマウス 3,200
今使えるお金 30,100

これで、今使えるお金が把握できる。

さらに考えたいのは、大きな支出をどう待ち構えるかである。車検12万、自動車保険6万を、その月以内でやりとりする経費と考えずに、それを毎月の積み立ての様に考えられればよい。自由なお金にはもちろん今までの繰り越しも在るだろうし、必ず一月以内で合わせる必要はない。とりあえず、エクセルでやってみて、上手くいきそうならシステムにしてみよう。