『オブジェクト言語解体新書』読了

技術書典3にて。


クラスもまたオブジェクトであるということを、メモリのポインタ参照の図を含めて理解させてくれた。
GoFデザインパターンのあれでは、オブジェクト指向ではなく、クラス指向だというのは、自分の中でクラス設計がうまくいかないと思っていたことが、腑に落ちたように思う。
コードよりも適切な図が多く、解りやすかった。

クラス設計にはまり始めたひとにそっと差し出したり、そもそもクラスとはとか語りたくなった。

頭がこねこねする良い本でした。

 

http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=34612

 

技術書典3にて、『Visual Studio Code デバッグ技術』を頒布しました

技術書典3にて、『Visual Studio Code デバッグ技術』という本を頒布しました。

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動機

技術書典1、2に一般参加し、とても楽しかったため、いつかはサークル参加したいと思っていました。

そして、Visual Studio Codeのデバッグに関するまとまった情報が欲しいと漠然と考えていたところ、それならば技術書典の機会に自分が作ればいいじゃないかと思い当たり、サークル参加することにしました。

本の作り方

私の妻は個人詩集を頒布していて、本の作り方は理解していました。

印刷所はプリントパックにお願いすることにしました。

www.printpac.co.jp

理由は以下の点です。

www.printpac.co.jp

用紙の無料サンプル

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ただし、以下の点に注意です。

  • たぶん丁寧にお付き合いしてくれる印刷所ではなく、慣れてる人や、OfficePrintを使った原稿をオートで発注するとか、そういう人向き。
  • 無線綴じ冊子印刷は、100部単位でしか発注できない。

表紙はGIMPで作成しました。GIMPの作成時のポイントは以下の通り。

  • 画像の拡大縮小にて、解像度を300ピクセス/インチに設定し、幅、高さを以下の背幅を求めるWebページ( http://www.printpac.co.jp/contents/ondemand_musentoji/index.html )から計算し、ミリメートルで入力する。
  • 作成した画像をOfficePrintで印刷する。この時、OfficePrintのプリンタの設定にて、出力のサイズに、カスタムレイアウトを選択し、正しい幅、高さを入力する。

原稿は、Re:Viewで作成しました。Mac上でRe:ViewでPDFを作成し、WindowsでPDFからOfficePrintを使ってPDFを再作成することで、すんなりと入稿できました。ちょっと字が薄くなった気はします。

Re:Viewでは、TechBoosterのA5レイアウトを使用しました。mhidakaさん、A5レイアウトのお願いを受けてくださってありがとうございました。おかげで自分の好きな文字の詰まった書籍を作ることができました。

ダウンロードカードは、GoogleDriveへのリンクを、名刺印刷としてプリントパックに発注しました。同じくGIMPで作成。

頒布状況

たくさんの方に買っていただき、それ以上にたくさんの方に手に取っていただきました。

なお、売上は以下の通りでした。だいぶプラスになりました。

  • 本+PDF 1,000円: 220
  • PDFのみ 800円: 16

現金以外の支払方法については、以下の通りでした。

  • 技術書典後払い: 21
  • PixivPay: 3

良かったところ

  • 技術書典タグを追っていたところ、チェック数はどうやらトップ10に入っているらしいことを把握。思い切って300部刷って良かった。品切れは起こさなかった。
  • 立ち読み会場で読んでくださってから、買いに来たという方がいた!
  • 妻に、買い物の財布と、売上の財布は分けておくように言われたこと。カウントを早々に諦めたけれど、正確な売上が後からわかった。
  • 技術書典後払いが、iPhoneユーザでも、販売できた!(ただしAndroidと絵文字の雰囲気が違ってちょっと混乱した)
  • 技術書典後払いを口実に、Android端末を買った!

反省点

  • 内容がひと目で分かるものを、やはり吊るしておくべきだった。
  • 数冊、見本誌とシールを付けておけばよかった。特に見本誌は設定していなかったが、やはり何度も手に取ってもらうとそれなりに曲がってしまう。
  • 在庫70冊…。

在庫…

以下で在庫を販売しております。よろしければお買い求めください。

74th.booth.pm

あと、妻の詩集もBoothで販売しています。こちらもよろしければお買い求めください。

mana-tomoo.booth.pm

builderscon2017はやっぱりエンジニアの最高のエンタメ

builderscon2017に行ってきた。今回は2日間、5トラックととても充実。

Desktop Apps with JavaScript

  • SlackのDesktopアプリ作ってる人のElectron入門
  • WindowsMacOSLinuxの各環境を数人で作ってる
  • Electronだと、Chrominiumの中で、普通にnodejsのフル機能が使える
  • 開発は全部JSじゃなくて、必要なところはC++を組み合わせている
  • Electronの成功してるプロダクトとしてVSCodeを上げる。あれも数人からスタートしたプロダクトだし、検索機能はC++で類似点が多い。
  • 本当に、ブラウザ上で、簡単にnodejsのフル機能が使えていることが、印象に残った

Lunch Session A by VOYAGE GROUP, Inc

  • お弁当ごちそうさまでした
  • だらだらと技術話に花を咲かせる感じ、雰囲気良かった

Lunch Session B by Momentum K.K.

  • お弁当ごちそうさまでした
  • 普通に会社紹介だった

真のコンポーネント粒度を求めて

  • すべてグローバル変数のようなCSSで、コンポーネント分割をどうするかという話
  • ドメインに近い領域で適切に設計を!AtomicDesignと言う話から、そんなの長続きしないし、一度書くと修正したときの影響が掴めないから、機能毎に分けてしまって、機能がなくなったときに捨てられるようにするという、EnduringCSSに悟ってしまうまでのストーリーが凄く面白く、考えさせられた。
  • テストもできない分野だから、こうなるのもわかる気がする。

Goで実装する軽量マークアップ言語パーサー

ディープラーニングを加速するVolta GPUプラットフォーム 

  • NVIDIAの人による次の世代のGPUアーキテクチャ解説
  • Tensorという、行列のAB+Cの演算でで、ABはfloat16、+Cはfloat32でできる演算器が入る。これが大きい。
  • 2017年秋に一般向けも投入されるらしい。
  • GPU欲しくなった
  • ひたすらアーキテクチャ解説で面白かった

LT大会 

  • 分割QRで、小さいの複数の方が、読み取りやすい。読み取り高速なデモ。
  • 半田失敗しても、そのポート使わなければ大丈夫だったw
  • Validationは人類には早かった
  • 独自記法たのしい
  • POとプログラマの立場逆転w。アプリ便利でした(iOS)
  • あのふわっと現れる広告は死すべき
  • scheme.orgを初めて知りました

3Dプリンタで作る階差機関コンピュータ

  • 階差機関の詳しい説明も、3Dプリンタでの設計の話も興味深く聞く
  • 1800年代よりも、部品の精度が上がっている現代
  • すべてを3Dプリンタで作らず、ベアリング、シャフトは金属のものを使った方が良いものである
  • 細かいテクニックも3Dプリンタという知らない世界で面白かった

Ionic 3+ではじめる次世代アプリ開発(HTMLでiPhoneアプリをつくろう!)

  • あくまでHTML5で、ネイティブライクなUIが作れるフレームワーク
  • ホントに綺麗なUI。60FPSでイベントとれるってよ。
  • 業務アプリ作るならこっちだな! 

Lunch Session C by Cybozu, Inc. 

  • お弁当ごちそうさまでした
  • キントーンの説明。ぽちぽちで、業務アプリが作れる。
  • エンジニアにとっては仕事取られる感。

Lunch Session D by Supership Inc. 

  • お弁当ごちそうさまでした
  • 端末がモバイルに変わって、検索時に変換しないとか、スペース空けないとかになったのに、Googleが圧倒的な技術力で対応しているので、他のサービスでもそのレベル要求されるの辛い、けどやってる

OSSで始めるセキュリティログ収集

  • facebookのosqueryを使って、ログインろぐとかをとる
  • いくつかのレコードがセットになっているのも公開されている
  • 内部でRocksDB使ってるらしい
  • まず取得からやってみたい

Factory Class

  • Kickstarterで注目されたキーボードを、中国の工場と契約して量産する苦労話
  • 工場の選定が大変だが、それがほとんど。
  • 工場のボスと話せなければ、自分はその工場にとって適切なレベルの顧客ではないと
  • 話として聞くのは楽しいが、ハードウエアを量産することの難しさを知る

Serverless Server Side Swift 

  • サーバサイドSwiftから、AWSLambdaでSwiftを動かすところまで
  • Swiftの話だけではなく、サーバレスに乗っかるためのノウハウがたくさんで、golangで同じ事できないか聞きながら調べてた調べてた
  • Swiftにこだわる人達の文化が見れて面白かった

ここが辛いよサーバレス。だが私は乗り越えた

  • サーバレスの基盤サービスが死ぬこともあるよ!と言う話から、置き換えれるもの用意しておけと

他 

  • 朝食がとってもおいしかった
  • コーヒー、水が飲めるのありがたい!