CH340X で小さな ESP32 Writer を作った

tl;dr CH340 は部品点数を減らせる便利な USB シリアル変換ICだよ ESP32 はGPIO0 を H にしながら、EN を H→L→H にしてリセットすると、UART でファームウェアを書き込みを受け付ける状態になるよ。MOSFETを2個使って、UARTの送信リクエストと同時にこの操作…

CH32V003 の ProMicro サイズ開発ボードをつくった

CH32V003 で遊んでいる中、ProMicro サイズの開発ボードを作ってみました。 ProMicroc 型にする利点は以下のようなところがあります。 小さいけど、ほどよい量の IO を持つ。 UART、I2C、5V、3V3 などの位置を揃えることで、新しいマイコンでも迷わず接続で…

USB Type-C ソケットテスターを作った

写真のUSB Type-Cソケットテスターを作った話です。 USB Type-C には凄くお世話になっています。 ありとあらゆる電子工作の作品には USB Type-C ソケットを持たせています。 主に私が使っているのは、以下の2つ種類のソケットです。 ミッドマウントタイプの…

手持ちの 0805 SMD LEDの眩しくない抵抗値

電子工作には、電源が正しく通っていることを確認するために、SMD 0805 サイズのLEDをよく使います。 この時に、GPIOやVCCに接続する時に、LEDと一緒に抵抗を挟みますが、この抵抗の値をいつも適当に1kΩとかを入れており、青色はいつも眩しいな、紫色は眩し…

CH32V003で、UARTで書き込みできるブートローダを書き込んで利用する

tl;dr CH32V003 には UART 経由で書き込めるようになるブートローダーのコードが公開されているよ ハードウェア WCH-LinkE、ソフトウェア WCH-LinkUtility を使ってブートローダーを書き込んだあとに、PC0を3V3にいれて電源を入れると、UART経由で書き込める…

CH32V003 のファームウェアのビルド環境を整える

WCH の RISC-V の安価なマイコン、CH32V003 のファームウェアのビルド環境を整えて、ビルドをする所まで持ってきました。 いくつかCH32Vの利用法についてまとめている所を見つけて、主にそれに従って準備しました。 github.com tl;dr https://github.com/ris…

スライドジョイスティックモジュールを、モジュール化して自作キーボードに取り込む

これまでの課題 去年、PSP用っぽいスライドジョイスティックモジュールを、ポインタデバイスにしたことを記事にしました。 74th.hateblo.jp この時、これを使い続けることができませんでした。それには複数の理由がありました。 PSPっぽいジョイスティックを…

Rock5B用のArmbianイメージを Linux の Kernel Configration などをカスタマイズしつつビルドする

ARM64 8コアCPU で、メモリ16Gまで積める、Rock5B で遊んでいます。 開発元 Radxa の公式イメージが Ubuntu 20.04 ベースであり、ちょっと古いため、Ubuntu 22.04 を使うべく、ARM SBC用Linuxイメージをビルドできる Armbian を試しています。Armbian におい…

STM32及び互換ピンアウトProMicroサイズ開発ボード X32Micro を作った

左:STM32F103C8T6、右:CH32V203C8T6 CH32V203 で遊ぶための ProMicro サイズ開発ボードを作りました。 74th.hateblo.jp よくよく考えたら STM32F のコピーの CH32F を、RISC-Vで置き換えた CH32V MCU のため、ピンアウトや機能は STM32F を置き換えられるよ…

RISC-V MCU の CH32V203 開発ボードを作った

RISC-V MCU の CH32V203 を使ったマイコン開発ボードを作りました。 CH32Vシリーズとは ARMコアを使ったマイコンには、STM32が有名ですが、これをなぞった中国製マイコンとして、 GigaDevice GD32 や WCH CH32 マイコンがあります。型番にも STM32F103C8T6 …

ProMicroサイズなRP2040開発ボードを設計し直した

RP2040 への理解度が高まってきたところで、ProMicro型 RP2040 開発ボードを設計し直しました。 背景 Raspberry Pi Pico の MCU である RP2040 を理解したく、『Hardware Design with RP2040』に沿って、RP2040を使った開発ボードを作っていました。 その顛…

ESP32-C3 で esp-def-svc を使って、WiFi通信する

ESP32-C3 は WiFI に対応した RISC-V MCU を積んだモジュールで、Rust を使って開発することもできる。通信部分のサンプルコードが、ESP32-C3 をベースに書かれていて、とりあえず始めるはならば ESP32-C3 が良さそうである。 写真は私の作ったESP32-C3 の開…

LXC、k3s で運用している自宅サーバ nginx Proxy で 送信元IPが知りたい

クラウド上のサーバから、自身のIPアドレスを取得する仕組みが欲しく、ラズパイ4上で、Kubernetes(k3s)で運用しているサーバ上にクライアントのIPを表示するサービスを運用したくなりました。 しかし、このサーバは意外と面倒な構成です。 ブロードバンド…

STM32F103 に Rust に stm32f1xx-hal を使ってビルドして書き込む

動機とやったこと STM32 は、組み込み Rust の抽象レイヤーである embedded-hal がとても整っているようです。 docs.rs STM32F1xx だけではなく、STM32G0xx などもあり、非常に充実しているようです。 このため、Rust で組み込みファームウェアを作りたいな…

I2Cで使える温度湿度センサーSHT31をESP32-C3+Rustで使ってみる

温度湿度センサーといえば DHT11 ですが、DHT11 は単線で送受信するため配線上は楽なのですが、マイコン上はオープンドレインで送受信を行わねばならず、適切に読み込もうとすると一手間かかります。 DHT11は有名なため、おおくのマイコン用のライブラリが作…

2022年制作したもの

2022年は電子工作への入れ込みが更に本格化した年でした。 今年制作したものを紹介します。 電子工作系 ProMicro型 RP2040 開発ボード RP-ProMicro Raspberry Pi Pico 互換開発ボード RP2040-LargeBoard ESP32-S3 開発ボード ESP32-C3 開発ボード ESP32 Writ…

2022年買ってよかったもの3つ

電子工作成分多めですが、今年買ってよかったものを紹介します。 モノクロA4レーザープリンター Brother HL-L2375DW ブラザー レーザープリンター A4モノクロ HL-L2375DW (34PPM/両面印刷/有線・無線LAN/Wi-Fi Direct/テレワーク)ブラザー工業Amazon 技術書…

WCH の RISC-V MCU CH32V203 を Rust でLチカする

tl;dr WCH 社の安価な RISC-V MCU CH32V203 を手に入れたよ RISC-V の firmware は rust で実装できるよ ch32-rs というライブラリを使えば firmware も実装しやすいよ 経緯 最近、 RISC-V か ARM に様々なエコシステムが集まっているように感じています。 …

コンスルーピンヘッダの代わりを探して

この記事は、キーボード #1 Advent Calendar 2022の19日目の記事です。昨日は satromi さんの挟ピッチを流行らせたい話でした。記事を読んで、縦だけ狭くしてみたいなと思いました。 コンスルーピンヘッダとは 自作キーボードでは、主にマイコンボード「Pro …

PSPっぽいジョイスティックモジュールをTrackPointのようなUSBマウスにする

秋月でも買えるPSPのJoyStickのようなアナログジョイスティックモジュールを使って、TrackPoint のようなマウスを作ってみました。 TrackPointとは TrackPoint とは、主に Lenovo ThinkPad に搭載されている赤ポチのポインティングデバイスです。 TrackPoint…

FlexyPinを使って ESP32-C3-WROOM-02 用ライターを作る

以前に、ESP8266-DevKitS を使って、ESP32-C3-WROOM-02 に書き込んだ話を書きました。 74th.hateblo.jp DevKitS は若干ボタンが押しにくいため、代わりになるwriterが欲しく思っていました。 そして、以前から気になっていたのですが、ESP32やラズピコなど「…

RP2040 を直に実装する自作キーボード Sparrow59 v1 を試作したよ

一体型の自作キーボード Sparrow59.を試作しました! この自作キーボードの特徴と、経緯と、チャレンジしたところを紹介します。 まずは写真見て! 特徴 RP2040 の手でのはんだ実装が必要! Poker、GH60 互換ケースに対応 Sparrow62 とほぼ同じ配置 経緯1 Du…

AZ1UBALLで、トラックボールマウス作成

AZ1UBALL とは、パレットシステムさんが販売する、I2C制御の1Uトラックボールモジュールです。 AZ1UBALL を使って、ちょっとしたトラックボールを作って遊びました。 AZ1UBALL とは キーボードの1キーのサイズ(19mm四方)で収まるため、自作キーボードにち…

技術書典13 で面白かった本

多くの技術同人誌が発行されました。 そのうち、私が手にした数少ない書籍の中で、私にうけた本を紹介します。 最近の興味がハードウェア寄りになっているため、その本が多くなっています。 しかし、最初に紹介する本は、ソフトウェア寄りの方にもすごくおす…

ESP8266-DevKitS で ESP32-C3-WROOM-02 の書き込みをする

ESP8266 の後継のような、安価なWiFI、Bluetooth搭載マイコンモジュールESP32-C3 に、手はんだ実装ができる ESP32-C3-WROOM-02 が技適に申請されていいます。 ESP32-WROOM-32 よりも ESP32-C3-WROOM-02 モジュールは小型で安価なこともあり、これでガジェッ…

カインズ工房でレーザー加工機を使って自作キーボード用のプレートを作成した

遊舎工房さんなどの、レーザーカットサービスを使って、アクリルをカットして自作キーボードのプレートを作ることがよく行われます。 私自身もこれまでは遊舎工房さんのレーザーカットサービスを利用してきました。 カインズ工房では、30分2,500円で、レーザ…

キーキャップを好きな色で塗装し、好きなフォントを貼り付けた話

自作キーボード用のキーキャップを自分でスプレーで塗ってみて、自分としてはうまく行ったと思うので、その方法についての記事にします。 ただし塗装によりキーキャップの触感は変わるため、好みが分かれる部分になると思います。塗装後はもとに戻すことは難…

自作キーボードとMagic Trackpadを一体化させたSparrow62

私にとっての、キーボードのエンドゲームにでたどり着きました。 写真自体はTwitterで挙げてきましたが、改めて工夫している点をまとめた記事になります。 今回の改修で以下の特徴を持つ自作キーボードになりました。 60%キーボード(ファンクション、テンキ…

技術書典9で出会った本

技術書典9が今日から始まりました。 私も、コンテナの中で開発環境を作るVS Codeの技術であるDev Containerを使い始めから、開発環境コンテナとはどうあるべきかに迫る本を書きました。 よろしければお求めください。 物理本とPDFのセット、PDF単体のどちら…

『Visual Studio Code 実践ガイド』を上梓しました

VSCode の解説書、『Visual Studio Code 実践ガイド(技術評論社)』を上梓しました。 入れる価値がある!と思ったことを全部詰め込んだ結果、執筆に 1 年がかかり、さらに 400 ページと分厚くなりました。 gihyo.jp 誰に向けての本なのか 全ての VSCode ユ…