今までは全て\mathit{prob}とか書いていた
上のような定義をTeXの数式を書くときに
$ \mathit{prob} $
と言うように、数式における単語は\mathitをもちいて書くのが常識らしい。
$ prob $
と書くと、正確には、のaとxのような関係として認識され、単語としては処理されないらしい。
試しに並べてみる。
- (\mathit{prob})
- (prob)
この環境では変わらない。自分の環境ではちょこっと変わる。しかし、このことは奥村先生の本でも指摘されていた(奥村先生の例では"diff"だった。この環境ではむしろ\mathit付けない方が綺麗だったので、載せない。違いは是非各人の環境で試していただきたい)。よって、自分はいつも律儀に\mathit{prob}と書いている。
それにしても、何度も何度も何度も何度も何度も何度も\mathit,\mathrm,\mathsfと書くのは面倒で仕方がなかった。せめて、"math"の部分だけでも省略できたらなと思っていた。
やってみたらできた。今までの俺はなんだったんだ。
自分はvimにTeXの拡張をして使っている。TeXのシンタックス表示では、数式を書いている時に\mathitなどのフォントを変える命令は、他の命令とは色が変わる。
$ \mathit{Prob}^A(S_e)=\{ \omega | \omega \in \mathit{Path}^A_{\mathit{ful}} \& \exists i \in \mathbb{N}.\omega(i) \in S_e \} $
(この例では、\mathitと\omegaでは色が異なる)
ところが、今日\itでも異なる色になることに気づいた。
$ \mathit{prob} \it{prob} \omega $
ためしに、\itで出力してみると
- (\mathit{prob})
- (\it{prob})
と、全く同じになった。
使えるのは、\mathsf→\sf、\mathit→\it、\mathrm→\rm
\mathbb→\bb、\mathbf→\bfはできなかった。
- (\it{prob})
- (\sf{prob})
- (\rm{prob})
- (\bb{prob})
- (\bf{prob})
だが、なにができるかは環境によって違うっぽい。
で、
今まで\math~、\math~と何度も何度も何度も何度も何度も何度も入力していたのは何だったのか。