私にとっての、キーボードのエンドゲームにでたどり着きました。
写真自体はTwitterで挙げてきましたが、改めて工夫している点をまとめた記事になります。
今回の改修で以下の特徴を持つ自作キーボードになりました。
- 60%キーボード(ファンクション、テンキーなし)
- Column-Staggeredの配置(キー配置が縦に揃っている)
- 左右分離
- Cherry MX互換スイッチ対応
- 薄型スイッチ Kailh Choc v1/v2 対応
- Kailhソケットを使い、交換が可能
- 薄さを優先し、Pro Microはキーボードの横に配置
- キーの変更が容易なVIAに対応
- Magic Trackpad 2と一体型プレート対応し、トラックパッドをキーボードと同じ高さで使える ← New
ソケットに対応していることで、様々なスイッチを気軽に試して探求することができます。
Trackpadがキーボードと同じ高さにあることで、Trackpadを理論上最低限の指の移動で使用できるようになります。
ここまでの背景
- Lily58を使っていた
- MacBookProに右手キーボードを乗せてTrackpadと一緒に使っていた。トラックパッドが低い位置にあったため、薄さが重要だった。
- Kailh Choc v2が試したくなって、Sparrow62を設計した
- 薄さ優先で、ボトムプレート、トッププレートを廃したキットにした
- 欲がでて、Cherry MX互換スイッチにも対応した
- Magic Trackpad 2を使うようになった(MacBookProをクラムシェルモードで、また自作PCで)
Lily58に追加4キーを行ったSparrow62ですが、左手に2キー追加したことで、右手からキーの数を減らしても良いことに気づきました。
左右分離キーボードで、右手のキーボードは幅を小さくしたほうが、マウス/トラックパッドまでの移動距離が短くてよいのでは?!とひらめいた。自分の場合、右手のこのあたり使っていない。 pic.twitter.com/VnaWY2neKE
— Atsushi Morimoto (@74th) 2020年12月27日
そして、Trackpad 2とSparrow62のボトムプレートを兼ねたアクリルプレートを制作し、一体化させることができました。
自分の #自作キーボード Sparrow62をMagic Trackpadと完全一体化させることに成功した!! pic.twitter.com/aL1gzroM4l
— Atsushi Morimoto (@74th) 2021年1月23日
これを使うには?
基本のキットには、このプレートは含まれていません。
当初は薄さを優先すること、Kailh Chocスイッチはトッププレートと高さの点で干渉しうる点から、トッププレート、ボトムプレートを廃したキーボードキットにしています。そもそもKailh Choc v2を使うときには使っていないものを付属するのは違うと思ったからです。
一方、スイッチの高さのあるCherry MX互換キースイッチを使う場合には、トッププレートがないとしっかりと固定されません。そのため、トッププレートだけは付いたバージョンも用意しました。
そして、今回のMagic Trackpad 2への対応は、あまりユーザが多くないと考え、プレートを注文するためのデザインファイルを提供し、遊舎工房のレーザーカットサービスを利用して注文できるようにしました。
その他、組み立てに必要なものについては、ビルドガイドに記載しています。
できるスタイルは?準備が必要なものは?
このキーボードは以下のスタイルで使うことができます。
薄型キースイッチChoc v1/v2を、ボトムプレート、トッププレートなしで使う
Choc v1は5ピンのため、安定性に問題がないとおもわれます。Choc v2も多少高さがありぐらつく場合もありますが、大きくは問題ないと思っています。
基本セットを購入ください。
薄型キースイッチChoc v1/v2を、トッププレートと一緒に使う
Choc v2はv1よりも高さがあり、安定性に問題を感じる場合、トッププレートを使うと、多少安定します。しかし、私自身は使用していません。
基本セット購入後に、以下のデザインファイルで遊舎工房のレーザーカットサービスをご利用ください。なお、ネジの用意はなくて大丈夫です。
https://github.com/74th/sparrow62-buildguide/blob/master/additional_plate/Sparrow62_top_Laser_A4.svg
薄型キースイッチChoc v1/v2を、トッププレート、ボトムプレートと一緒に使う
トッププレート、ボトムプレートx2を使うことで、自作キーボードとしてのパッケージらしくなります。しかし、私自身は使用していません。
基本セットを購入し、遊舎工房のアクリルレーザーカットサービスをご利用ください。
その他、必要な部品、アクリルレーザカットに必要なデザインファイルは以下を参照ください。
Cherry MX互換キースイッチを、トッププレートと一緒に使う
Cherrry MX互換キースイッチを使用する場合には、高さがあるため、トッププレートがあると非常に安定します。
トッププレート付きのセットを購入ください。トッププレート付きのセットに、スペーサー、ねじを含んでいます。
ボトムプレートも欲しくなった場合には、遊舎工房のレーザーカットサービスをご利用ください。詳細
Cherry MX互換キースイッチを、トッププレート、ボトムプレートを一緒に使う
トッププレート、ボトムプレートx2を使うことで、自作キーボードとしてのパッケージらしくなります。私自身は、テーブルとの安定性を高めるために使用しています(テーブルとトッププレート間は「魔法テープ」を使っています。
基本セットを購入いただき、遊舎工房のレーザカットサービスを利用して注文ください。デザインファイルは以下になります。
さらに必要なものについてはいかに記載があります。
Cherry MX互換キースイッチを、Magic Trackpad 2と一体化して使う
記事の最初で紹介した、私の現在のスタイルです。
トッププレート、ボトムプレートは遊舎工房のレーザーカットサービスにて注文ください。デザインファイルは以下になります。
必要なものは以下にまとめています。
結局どれを買ったり用意すればいいの?
薄型キースイッチChoc v1/v2を試したい場合、基本セットを購入ください。Cherry MX互換スイッチを試す場合、トッププレートつきを購入ください。
その後、ボトムプレート、トッププレートがほしい!となった場合、遊舎工房のレーザーカットサービスを利用して、作るのがおすすめです。
はんだ付けしたくない場合
はんだ付けを私が行ったものも販売しております。キースイッチとキーキャップとケーブルを買うだけですぐに使うことができます。
すぐ動くものが欲しい場合
以下の組み合わせの、完成品を用意しています。私が実際に使っているものと同じ構成になります。
- Kailh Speed Switch Copper(タクタイル、ゲーマー軸)
- DSA キーキャップ
終わりに
Magic Trackpad 2、あの1/6くらいの面積で良いのに。
Trackpad一体型を試す人や、そのような自作キーボードキットが増えると楽しいと思っています。