この記事は、GO Inc. Advent Calendar 2025の1日目の記事です。 (1日遅れましたが、1日目の記事です)
私が仕事で毎日使っているキーボードではなく、万年筆の話をします。*1
tl;dr
- ペンを使わないと考え事ができないタイプのエンジニアだよ
- 4色ボールペンを15年近く使い続けていたけれど、万年筆に憧れたよ
- 結構カリカリすると思ったけれど、極細(EF)の使用をやめて細(F)にしたら、気持ちよく書けるようになったよ
- 強く握れる万年筆はないと思っていたが、滑らせて書くことを覚えたら楽しくなったよ
- 考え事をしていると乾いてしまうのは、キャップレス万年筆を使ったら良くなったよ
ペンを使わないと考え事ができないタイプのエンジニア
このITの時代、文字を書く人は少なくなったと思います。
私は学生の頃から、考え事をするときには「紙にマインドマップを描く」ことが定着しています。紙にアイテムを書き出して、アイデアを発散させたり関連付けさせたりして解を見つけ出しています。すごい思考法を持っているというよりも、自分はこうしないと考え事ができないタイプだという認識です。
机の上には常にA4サイズの5mm方眼紙が置かれています。分割型の自作キーボードの間に置いて、いつでもすぐに書けるようにしています。

机の下にはA3サイズのProject Paperも置いてあり、キーボードをどかしてすぐに使えるようになっています。
紙は白紙でも良いのですが、5mm方眼用紙の方が文字のサイズが揃えられるので使っています。方眼紙は、単価を抑えるために印刷所に発注したものを使っています。
同じボールペンを15年近く使い続けていたけれど、もっと良い書き心地があるのでは?
長年、パイロットのハイテックCコレト4色ボールペンを使い続けていました。5mm方眼用紙に収まる、細くはっきりとした字が書けるため気に入っていました。
4色ボールペンが多色で使いやすいと思っていましたが、ほとんどの場合1色しか使わないことに気づきました。 もっと書き心地の良い筆記用具があるのではないかと思い立ち、万年筆を調べ始めました。
万年筆を探し始める
万年筆の入門として、パイロットカクノを使ってみました。
私は紙に考えを殴り書くタイプのエンジニアなのだけど、ボールペンから万年筆に入門してみている。
— 74th (@74th) February 21, 2024
カクノという安い万年筆が、持ち手が三角形で持ちやすい。F(細)だとなめらかだけど線が若干太くて、EF(極細)を使うとカリカリする。「カスタム74」という万年筆が気になってる。 pic.twitter.com/N4akteyEAm
若干F(細)だと太いように感じて、EF(極細)を使い始めました。 悪くはないが、結構カリカリして書き心地が良いとは言えないなと思いました。 他の万年筆ならもっと良かったりするのだろうかと気になり始めました。
今日、新宿ハンズと秋葉ヨドバシで試し書きさせてもらいつつ、安いプラチナの万年筆を試させてもらった。
— 74th (@74th) February 23, 2024
ラミーは持ち手三角でかつ滑らかで良かったけど、EFでも若干太い。カスタム74は残念ながら合わなかった。プラチナ安いのも悪くない。
が、昨日届いたシュナイザーEFが一番良いという結論になる pic.twitter.com/4Y9Ya5pv3J
気になりポイント1:握りにくさ
ボールペンと違って、万年筆で気になったポイントは3つありました。
一つ目は握りにくさです。 多くの万年筆は、ボールペンのようにゴムグリップが付いておらず、つるつるしています。 比較的筆圧が強いという認識のあった自分は、グリップの良さそうな万年筆を探し始めました。
パイロットカクノは、三角形のグリップになっているため、握りやすくなっています。 シュナイダーBASEは、ゴムのグリップが付いて三角形になっています。
シュナイダーBASEが握りやすく、かつEFで細い線が書けて良いように思い、使い始めました。
次の節にありますが、グリップ力は重要ではないことがわかり、シュナイダーBASEは使うことは減りました。
気になりポイント2:カリカリ感
2つ目は、執筆時のカリカリ感です。 紙を少し削るようなカリカリした感触があり、あまり良いとは思わなくなりました。 万年筆は自分には合わないのかと思い、ボールペンに戻ろうかとも思いました。
細い線の書けるペンはカリカリ感が強く、太くなれば滑るように書けることを教えてもらいました。 実際に、極細(EF)から細(F)に持ち替えると、ペン先を滑らせて滑らかに書くことができました。 これでだいぶカリカリ感は和らぎました。
また、滑らかに滑らせる使い方ならば、強く握る必要はなく支えるだけで良くなります。 上から押さえつけるのは万年筆の自重で十分で、左右に滑らせる力のみが必要となります。 握る必要がないことが、長い執筆時間に力が要らず、軽い力でかけるので、筆記具として良いと思うようになりました。 また、世の中の万年筆がグリップ力のなさそうな筐体になっていることに納得ができました。
気になりポイント3:考え事をしていると乾く
最後の気になるポイントは、万年筆はキャップを素早く閉めないと乾いてしまうことでした。 考え事をしていると、手が止まったり PC で調べ物を始めたりします。 その度にキャップをしなければならないのが、思考が中断されるようで自分のスタイルに合わないように感じ始めました。 これが私にとっての一番のネックでした。
ノック式の万年筆であるパイロットキャップレスを使うことで解決しました。 この万年筆はノックすればよいため、片手で素早く操作でき、思考の中断具合が和らぎました。
1万円以上する代物ですが、これは良いと思えるものでした。 それからは、考え事はこの万年筆を使ってするようになりました。 使い始めてそろそろ10ヶ月になりますが、キャップをする万年筆には戻れそうにないです。 ボールペンよりも明確に良いと感じるようになりました。
さいごに
紙で考え事をする相棒として、万年筆に出会った話でした。 Xを通して、人に万年筆について教えてもらいながら、良い探求ができたように思います。 多くの人は紙に書くことはないと思いますが、紙に書く派の参考になれば幸いです。
初めて万年筆を使う方には、パイロットカクノF(細)をおすすめします。
最後に、私が所属しているGO株式会社ではエンジニアを積極採用中です! エンジニアの有志で、技術書典の同人誌を制作したりしました。
弊社に興味を持っていただけると嬉しいです。
*1:過去の私の会社のアドベントカレンダーの記事はすべて自作キーボードの記事でした

