この記事は、ブログ記事にしていなかった制作物を、改めて製作した過程を残す為の記事です。2019-2022年初頭ごろまであまりブログに残すことをしておらず、過去を振り返れなかったので改めて記事にしています。
同人自作音楽ゲームコントローラ『Dive 9』をBoothにて頒布しました。
製作動機
1998〜2022年の中学、高校生の頃、音楽ゲームが流行りました。 友人はBeat Maniaをやっている中、自分はポップンミュージックにはまっていました。
今の自作キーボードの知識を使えば、音楽ゲームに適したコントローラが作れるのではと思い、久しぶりにプレイしてみたくて製作しました。
製作
QMK Firmwareにゲームパッドボタンの機能があります。QMK Firmwareでファームウェアを作りました。マイコンは自作キーボードとしてProMicroを使います。
スイッチには薄型スイッチであるKailh Choc v1を使いました。 Choc v1に、スタビライザーを付ける形にしました。
キーの配置には、Beat Maniaにスイッチの間隔をネット上で公開されている方がおり、それに従って9キーを配置しました。 9キーあることで、ポップンミュージックがプレイ可能になります。
キーキャップには、DMM Makeの3Dプリントサービスを使って、MJFでキーキャップを作りました。MJFは硬い素材なので、充分な強度が得られました。
#自作キーボード の音ゲーコントローラ、DMM Makeの3Dプリンタで作ったキーキャップと、トッププレート揃ってとりあえず完成した。各ボタン大きいのでChocのスタビライザーがついていて、ボタンのどこでも安定して押せるようになって、実用(ゲームプレイ)に足るものになった。 pic.twitter.com/HbSDJjRCZA
— 74th (@74th) 2021年5月8日
一方、スイッチに付けたLEDが全く見えなくなってしまい、ゲームコントローラとしての派手さに欠けました。
この後に、光造形式の3Dプリンタ、ELEGOO MARS PROを購入しました。 当時は、家庭用3Dプリンタで、キーキャップのステムを作るならば、造形精度的にFDMではなく光造形だろうと思っていました。
実際に製作し、透明な素材で作ったところキーキャップを製造することができました。
実際に打鍵している映像が以下のツイートです。
ビルドガイド作ろうと改めて作り直し、その間にできたキーキャップで全部置き換えた。Kailh Choc v1の細い軸で、レジンがゲームプレイに耐えうるか。DMM MakeのMJFなら心配なかったんだけど。 pic.twitter.com/UzfEpkEew2
— 74th (@74th) 2021年7月18日
頒布
3Dプリンタでキーキャップを製造しました。 そして、こちらをBooth上でキットとして少数頒布しました。 ありがたいことに完売しました。
今振り返ると
どうしてもChoc v1はスタビライザとあわせてカチャカチャしてしまうため、操作感が良いとは言えないものだったと思っています。
今思うとLEDの光り方とか工夫のさせ方がもっとあったように思います。
ですが、楽しい製作となりました。