
tl;dr
- 技術書典18で頒布した『CH32V003開発ガイドブック』は、Arduinoの開発についても記述してあるよ
- UIAPduinoなどCH32V003の開発ボードが出ており、これらを使って気軽に開発をスタートするために、Arduinoについても記事にしていたよ
- より多くの方にCH32V003の開発をスタートして欲しく、Arduino抜粋版は無料で公開したよ
- 公開にあたって、UIAPduinoへの記述を追加したよ
CH32V003とは
CH32V003は、激安なRISC-V 32bitマイコンです。
秋月で1個40円で取り扱われていたり、Aliexpressの公式ショップで50個単位で購入すると1個20円で購入できます。 非常に安いため、ちょっとした制御にも組み込みやすく、筆者の電子工作に欠かせないICとなっております。
※ 詳しくは、本ページで紹介するガイドブックサイトに書いてあります
技術書典18で頒布した『CH32V003開発ガイドブック』
このマイコンの機能を使い倒すために機能を知りたく、技術同人誌『CH32V003開発ガイドブック』を執筆し、技術書典18にて頒布しました。
詳しくは、以下の記事にあります。
Arduinoでも使えたり、Arduino開発が標準の開発ボードUIAPduinoがある
CH32V003は、マイコンベンダーであるWCHが公式のArduino開発環境Arduino Core for CH32を公開しています。
Arduinoはマイコン開発の敷居を下げて、開発しやすくしてくれるフレームワーク、及び開発環境です。 これを公式がサポートしているのはCH32V003開発が手軽になりありがたいですね。
UIAPduinoというUIAPさんが出している教育向け開発ボードでもArduino Core for CH32を使っています。 そのこともあり、CH32V003のArduinoの情報が増えることが価値が高いと考えました。
特に、Arduinoをサポートしていると言っても、各機能が実際に使えるのか不安があったため、今回書籍の記事中では一通り機能を動かして検証しました。
実際に検証してみると、予想よりもだいぶ使えるようになっていました。 I2C、SPI、ADC、PWMなど、ちゃんと動作しました。 NeoPixel、OLEDなども使えることが分かりました。
よりCH32V003開発をスタートしやすいように、Arduinoの記事を公開
ただ、私自身は、ch32funでの開発になれてしまい、CH32V003でArduinoを使用しません。 私にとっては、公式SDK、ch32funでの開発方法の開発が本書のメインであり、Arduinoは本書の対外的な価値を上げるための検証の一つでした。
CH32V003開発をスタートするために、Arduinoの情報くらいは公開されていた方が、CH32V003をより使ってch32fun等に進んでもらうための道筋として助かるのではないかと思いました。 UIAPduinoで使いやすいようにArduinoも検証した面も大きく、教育目的で使いやすいと良いと思っていました。
そのため、Arduinoの内容については抜粋版として公開することにしました。

公開にあたり、UIAPduinoのセットアップに関する注釈を追加しています。
なお、公開日は2025-06-22であり、本記事はその告知をブログの形で遅ればせながらしているものです。
ぜひCH32V003開発のスタートにArduinoも候補に
公開したArduino抜粋版には、CH32V003開発の標準的な開発の章も含まれています。 CH32V003の基本的な知識はこちらの章にまとめています。 こちらを読んでいただいて、いきなりチップ単体で動作できるように回路を組んでみるのも良いでしょう。
ひとまずCH32V003を動かしたい方には、CH32V003の開発ボードはいくつか出ています。
UIAPduino Pro Micro CH32V003 V1.4
WA00007 [Weact]CH32V003F4U6マイコンボード
筆者が実際に使っている自作のCH32V003 ProMicro型開発ボードを、Boothで販売しています。
まずはArduino抜粋版を見て、元の本も
Arduino抜粋版を見て、さらにCH32V003の深みに入りたい方は、ぜひ元の本も手に取ってみてください。 Arduino以上にCH32V003の全ての機能が使える公式SDK、レジスタ操作、ch32funについて解説しています。
スイッチサイエンス(紙の本のみ)と、Booth、技術書典オンラインマーケット(PDFのみ)にて販売しています。 こちらを入手してみてください。