Androidでメールをリアルタイムで受け取る

Androidでメール着信をリアルタイムで検知する方法があったが、その設定が意外と楽だったのでやってみた。2つの方法を紹介するが、どちらも、Gmailを使っている場合に限る。

1.Exchange経由の方法

もしかしたら、この方法はHTC製のAndroidのみの機能かもしれない。(MSとHTCとの訴訟で、Exchangeの特許を侵害している!というのがあった)

Microsoft Exchangeという、社内で住所録、メール、会議予約などを同期してくれる便利なものがある。Google Syncを使うと、GmailGoogleカレンダーをMicrosoft Exchangeと互換することができるようだ。

Microsoft Exchange互換の準備

よくわかっていないが、Gmailでは、Google Syncを使うための設定は不要な様子。

なお、Google Appsの場合はGoogle Syncを使うための設定が必要だった。Google Appsのダッシュボードを開き、「サービスの設定」から「モバイル」を開く。そこから、「Google Syncを有用にする」にチェックを入れて、「変更を保存」する。

Android側の設定

Androidの「設定」から「アカウントと同期」を選択する。そこで、「アカウントを追加」から、「Exchange ActiveSync」を選択する。そして、以下の設定を行う。

  • 電子メールアドレス:hoge@gmail.com(Google Appsの場合はドメインが変わる)
  • サーバーアドレス:m.google.com
  • ユーザ名:hoge@gmail.com(Google Appsの場合もメールアドレスと同じ)
  • パスワード:hogehoge
  • ドメイン:(空欄)

これで、更新頻度を「新着アイテム受信時(プッシュ)」に変更する。これで、同期が可能になる。標準のメールアプリを開くと、「アカウント一覧」に、Exchange ActiveSyncが追加されている。

利点と欠点
  • 利点
    • HTC標準のメールアプリが使える
  • 欠点
    • HTCのAndroidでしか使えない?
    • HTC標準のメールアプリしか使えない?
    • 送信済メールが確認できない?(どこにあるんだろ…)

この、送信済メールが確認できないことから(できそうな気がするんだが…)、2の方法を使っている。

2.IMAP IDLEを使った方法

IMAP IDLEという、接続を維持したままメールがきたらお知らせしてくれる仕組みがある。Gmailはこれに対応している。そして、AndroidでもK-9 MailというアプリがこのIMAP IDLEに対応しているので、利用する。

GMAIL側の準備

GMAIL側の準備としては、IMAPを有効にしなければならない。「設定」から「メール転送とPOP/IMAP」を選択し、「IMAPアクセス」から「IMAPを有効にする」にチェックを入れ、「変更を保存」する。

Android側の設定

K-9 Mailをダウンロードする。最近、マーケットからダウンロードしても、日本語対応しているようになった、素敵!

で、以下のように設定する。

  • 受信メールサーバ設定
    • アカウント名:hoge@gmail.com(Google Appsの場合はメールアドレス)
    • パスワード:hogehoge
    • IMAPサーバ:imap.gmail.com
    • 保護された接続:SSLを使用する
    • 認証タイプ:PLAIN
    • ポート:993
    • IMAPルートフォルダパス:(空欄)
    • 中略
    • プッシュ接続時の取込:チェック
    • 後略
  • 送信メールサーバ設定
    • SMTPサーバ:smtp.gmail.com
    • 保護された接続:SSLを使用する
    • ポート:465
    • このサーバは認証が必要:チェック
    • セキュリティ設定:PLAIN
    • アカウント名:hoge@gmail.com(Google Appsの場合はメールアドレス)
    • パスワード:hogehoge

これでプッシュで受信できるようになる。

利点と欠点
  • 利点
    • 普通に使える(送信メールが見れないなんてことはない)
    • Android1.6以上なら使える
  • 欠点
    • メールサービス、メールアプリの両方とも、IMAP IDLE対応でなければならない
    • よって、標準メールアプリが使えない

...

今のところ、1.でやろうとしていたのだが、送信メールを見られない(見る方法がちんぷんかんぷん)であることに気づいてから、2.の方法に切り替えた。

常に接続を維持していることから、電池の消費量はたしかに大きくなったが、大きすぎるほどではないと言う結論。しばらくこの運用を続けてみるつもり。