電子工作成分多めですが、今年買ってよかったものを紹介します。
モノクロA4レーザープリンター Brother HL-L2375DW
技術書典向けの同人誌を作るべく買いました。 今まで100ページ超えの薄くない薄い本を作っていたのですが、今回は執筆時間が取れず、本当に薄い本を作りたい、直前まで執筆したいということから、中とじ手製の製本をするために購入しました。
インクジェットより格段に高速に印刷ができて便利です。両面印刷にも対応しています。
こちらの本を作ることができました。
USB Type-Cが使えるはんだごて Pinecil
机に生やしているUSB PD電源をそのまま使うことができます。 そのため、常に机の上においておいても、コードを分離できるため、煩雑になりません。
さらに普通のはんだごてよりも細いことが、結構使いやすく感じています。 温度調節も画面からできます。
こてさきも、TS100という別のはんだごてと互換しているため、aliexpress で安価に購入することができます。
ただ、手の部分のゴムが半年の使用で伸びてきてしまっているため、輪ゴムで止めるという見目の悪いことをしています。
デジタルオシロスコープ PicoScope 2204A
電子工作で、理由がわからない動作不良にあたった時に、何が悪いのか解析するためにオシロスコープが欲しくなりました。様々な安価な中国製品もでており、製品ごとに機能面(どういう解析ができるのか)と性能面(チャンネル数、周波数帯域)が異なっていて、すごく選択が難しく感じていました。
その中でPicoScope 2204A というUSBオシロスコープが、高機能な製品の最も安価なモデルであり、機能面では他のモデルと遜色ないものでした。性能面ではホビー用途のため低くてもよいと判断しました。
使用するときも全ての操作はPC上で行うため、机の上を占領せずに使えるのも良いです。 加えて、普段趣味開発に使っている Ubuntu(AMD64) でもソフトウェアが動作します。
実際にいくつか問題を解決できました。
USB オシロ PicoScope 2204A で UART をデコードさせてみたけれど捗る。送信と送信の間を 10ms にした時に、信号が連続してしまってちゃんと送れてなくて、20ms だと大丈夫そうなのとか、可視化するとすぐわかる。細かい調整がマウスクリックでできるので、机の場所もとらなくて良い感じ。 pic.twitter.com/lPUMn22CoD
— 74th (@74th) 2022年10月9日
AZ1UBALL の I2C を PicoScope 2204A でデコードさせてみる pic.twitter.com/nD0ugcX5wL
— 74th (@74th) 2022年10月8日
さっとPicoScope使えるのは本当に便利。ATTiny202-SNRを、Arduino化してUARTで出力してみたけれど、何故か読めない現象に、PicoScopeで見てみてタイミングがずれていることに気づき、マイコン20MHzで動作しているのに16MHzとして計算されているとわかり、倍率をかけてやれば読み取れた。
— 74th (@74th) 2022年10月28日
— 74th (@74th) 2022年10月28日
温度湿度センサDHT11が、ESP32C3でrustのモジュール(dht11というcrateがある)で読み取れなくて、PicoScopeで信号出ていることを確認したらそれは大丈夫そうだった。読取り側が悪い様子。
— 74th (@74th) 2022年12月28日
あと、1 wire の設定で PicoScope ならデコードできる気がするのだけど、うまく行かず目でデコードした。 pic.twitter.com/Ab3q9OKVfT
しかし、本来ロジックアナライザでやるべきことをやっている感は否めませんが。
あと、2022年に趣味で変わったことといえば
- Sparrow62v2 を設計して、キーキャップを楽しめるようになり、SAとかMT3とか、しっかりとした背の高いキーキャップにはまる。
- 自作キーボードスイッチ Durock Splash Brothers でリニア沼にはまる。リニアを楽しむためにケース沼にもはまりそうになる。
- 電子部品や自作キーボードパーツを買うときに利用するところが Aliexpress から TaoBao になる。参考→ たのしい個人輸入 2022 中国編
- JLCPCB が OCS NEP の $1 発送に対応して、まとめて発注ではなく、できるたびに発注するのが最適解になる。